バイアグラ(VIAGRA)とは、アメリカに本社を構えるファイザー株式会社によりED(勃起不全)治療薬として世界で初めて製品化され、有効成分は「シルデナフィル」、製剤名は「シルデナフィルクエン酸塩錠」、販売名である「バイアグラ」はファイザーの所有する商標登録名です。国際誕生はアメリカで1998年2月にて、日本国内では1999年1月25日に厚労省より製造販売承認を取得し、1999年3月23日に発売開始され、2021年9月よりファイザーからヴィアトリス製薬に販売移管されています。剤形は画像の通り菱形で青色のフィルムコート錠で、薬剤を割ると中身は白色です。
バイアグラ(VIAGRA)は現状、その4割が偽物であると言われる為、不安を抱えてしまう方も多いと思います。ですが、全てが偽物と言うわけではありませんし、正規品のバイアグラの特徴等をしっかりと理解する事で偽物の入手や服用を未然に防ぐ事が出来ます。本物と偽物を見分ける為に、重要なポイントをいくつかまとめましたのでご確認下さい。
■入手ルート
多くの方は通販サイトを利用しバイアグラを入手されていると思いますが、信頼出来るサイト選びが最も重要です。
正規ルートで大量に仕入れを行っているサイトであれば、1錠当たり1000円~1500円前後の価格で販売をしていますが、特別なイベントやセール等を行っていない限り、1000円以下で常時販売しているサイトは偽物のバイアグラを販売している可能性があります。
今ではネットの口コミ等によって、通販サイトを比較して調べたりする事も出来ますし、検索上位にヒットするような大手通販サイトであれば、安全性は高いと言えます。
普段からバイアグラを通販で購入し慣れている方でも、新しいサイト等を利用する場合には注意が必要です。
■色や形
バイアグラの偽物は、超粗悪品、粗悪品、スーパーコピーとランク付けされていますが、近年の精巧な偽造によっていずれも外見による判断は難しくなっています。身近における物で例えると、ブランド品のコピーが日本でも多く出回っていますが、物に詳しい人でなければ見分けがつきにくいかと思います。
バイアグラの偽物もパッケージがしっかりと作られており、「Pfizer」のロゴや色までも似せている物が多い為、特に初めて使用される方の場合は区別が困難でしょう。
以前からバイアグラを継続的に服用されている方であれば、外見わずかな違いや効き目から異変を感じたりする場合もあると思いますが、初めての方の場合は特に注意が必要です。
見分け方のひとつとして、正規品のバイアグラは、青い菱型の形状をしていますが、割ってみて本物であれば白、青ならば偽物です。この際ピルカッターを利用する事で綺麗に等分する事ができ、本物で合った場合に効率的に服用する事が出来ます。
また、「Pfizer」のロゴが無い物や色が違う物、パッケージの内容がファイザー社と異なる物等は、全て偽物の商品と言えますのでご注意下さい。
■名称
正式名称は「バイアグラ(VIAGRA)」である為、名前が異なる物については当然偽物であると言えます。
バイアグラはジェネリック医薬品も多く存在する為、似たような名前を使用したり、商品名にバイアグラと付けて使用者に勘違いをさせるケース等もあります。
偽物については後が絶たない為、ネット等でも様々な被害報告や事例等が出回っています。購入の際はもちろんの事、購入後に商品名が違う場合等はネット等で検索して、偽物かどうか判断すると言うのもひとつの選択肢です。
・本物だと思って飲まれているバイアグラの偽物
バイアグラ(VIAGRA)の偽物は上述したように数多く出回っていますが、中には偽物であるにも関わらず、本物だと勘違いをしたまま服用を続けられている方も多いようです。
特に、日本では他国で見られない「バイアグラ・ゴールド」と呼ばれる、金色の偽造薬がネット通販から流通し、2016年9月に約30万錠が押収されると言う事件にまで発展しました。
この偽者により今でも被害に遭われている方がいるとの事です。
バイアグラ・ゴールドには、バイアグラの有効成分であるシルデナフィルが正規品と比べて5倍~10倍含有されているとされ、ネット上ではEDに絶大な効果等と言うデマが流れているようです。
しかし100%偽造品・模造品であり、仮にそれだけの有効成分が配合されている場合、副作用ばかりが大きくなり、重大な健康被害や最悪の場合は命に関わる危険性もあります。
実際に、バイアグラの偽造品によって、死亡すると言う例も日本国内で発生した事もありますので、偽物の服用は絶対に避けましょう。