中国版バイアグラが臨床資格獲得,価格は25%に

中国河南省の国有薬品メーカー、河南天方薬業が10日、自社が開発した勃起不全(ED)治療薬が国家食品薬品監督管理総局から臨床研究の承認を得たと発表した。ED治療薬と言えば米ファイザーの「バイアグラ」が世界市場を独占している状態だが、河南天方薬業は「中国版バイアグラ」によってこの市場に切り込む。

米ファイザー製の「バイアグラ」は、2012年の中国市場売上が150億円に達したといわれる。一方、「バイアグラ」の物質特許は2014年に中国で期限満了する。この莫大な市場をねらい、国内の製薬会社は相次いでバイアグラのジェネリック(後発医薬品)を投入、あるいは準備中だ。

中国では新薬が発売されるまでには通常、臨床研究に2~3年かかっており、「中国版バイアグラ」は3年後にも発売される可能性がある。

価格は公表されていないが、1粒30元(480円)程度になると予想されている。現在の中国国内でのバイアグラの価格は1粒128元(1900円)で、価格競争力は大きい。河南天方薬業が発売にこぎつければ、ファイザーにとって大きな脅威となる。

ちなみに製薬大手の広州医薬集団(広薬集団)の中核企業で、深セン・香港上場の広州白雲山医薬集団はこのほど、中国版「バイアグラ」とされる同社の男性機能障害(ED)治療薬「金戈」の今年の販売額が18億元(約306億円)に上り、市場シェアが55%に達する。

出所: 大河網