牛黄清心丸は”元気玉”
「死ぬ程疲れたら、清心丸は究極のお薬」「疲れていれば疲れているほど、効き目の凄さを実感できます。」「元気玉って呼んでいざっと言う時のんでます。」。。。など「漢方キャラメル」の愛称で皆様に愛され続け、十数年大好評を受けている清心丸ですが、ここでまず一番有名な同仁牛黄清心丸と日水清心丸を紹介しましょう。
同仁牛黄清心丸と日水清心丸と健創清心丸の製造販売元
同仁牛黄清心丸(どうじんごおうせいしんがん)は中国の北宋時代の書物「太平恵民和剤局方」に収載されている「牛黄清心丸」が原典です。中国漢方老舗「北京同仁堂」は、長い年月をかけ処方が改良され、皇帝から庶民へ広く使われるようになりました。同仁牛黄清心丸は貴重な牛黄をはじめ人参、当帰など各種生薬を配合し、金箔をほどこした丸剤です。中国の伝統的な漢方製剤製法を活かしながら近代的品質管理のもとで製造された医薬品で、清心丸の本家です。
同仁牛黄清心丸の商品説明書にある生産メーカー名
日水清心丸(にっすいせいしんがん)は、日水製薬医薬品販売株式会社が北京同仁堂に委託生産し、日本に輸入後にも日水製薬医薬品販売が日本国内で販売されていましたが、2021年に牛黄、麝香の生薬原料価格高騰と羚羊角輸入規制の為、販売中止になったようです。
日水清心丸の商品説明書に書いてある生産メーカー名
健創清心丸(けんそうせいしんがん)も北京同仁堂に委託生産し、日本に輸入後にも日水製薬医薬品販売が日本国内で販売されています。
健創清心丸商品説明書に書いてある生産メーカー名
同仁牛黄清心丸と日水清心丸と健創清心丸の違い
三品とも北京同仁堂により生産製造していますが、以前同日水清心丸は同仁牛黄清心丸と同じ、大事な一味ー羚羊角(レイヨウカク)を使用していましたが、ワシントン条約のため現在は使用が規制されています、これも日水清心丸が廃盤となったの原因一つです。
又、日水清心丸は、2020年4月から親会社が日水製薬株式会社→ゼリア新薬工業に変更になりました。発売元の日水製薬医薬品販売株式会社も健創製薬に名称変更されました。日水清心丸→健創清心丸(けんそうせいしんがん)への名称変更、発売していますが、成分の羚羊角(レイヨウカク)と麝香入れない様になっています。
三品それぞれの生薬成分
同仁牛黄清心丸の成分:
牛黄(ゴオウ)、羚羊角(レイヨウカク)、人工麝香(じゃこう)、人参(ニンジン)、白朮(麸炒)、当帰(トウキ)、白芍(シャクヤク)、柴胡、干姜、阿膠(アキョウ)、桔梗、水牛角の濃縮粉など27味生薬以外に添加物:トウモロコシデンプン、リュウノウ、ハツミツ、キンパク。
日水清心丸の成分:
ゴオウ(497.4mg)、トウキ(371.4mg)、センキュウ(3741.4mg)、カンゾウ(619.2mg)、シャクヤク(619.2mg)、ニンジン(619.2mg)、ケイヒ(497.2mg)、ボウフウ(371.4mg)、レイヨウカク(557.6mg)、アキョウ(433.2mg)、ブクリョウ(204.2mg)、サンヤク(304.4mg)添加物:トウモロコシデンプン、リュウノウ、ハツミツ、キンパク。
健創清心丸の成分:
ゴオウ(牛黄)497.4mg、トウキ(当帰)371.4mg、センキュウ(川芎)371.4mg、カンゾウ(甘草)619.2mg、シャクヤク(芍薬)619.2mg、ニンジン(人参)619.2mg、ケイヒ(桂皮)497.2mg、ボウフウ(防風)371.4mg、アキョウ(阿膠)433.2mg、ブクリョウ(茯苓)、204.2mg、サンヤク(山薬)304.4mgに添加物:トウモロコシデンプン、ハチミツ、キンパク、香料を含有する。
さまざまな清心丸の商品仕様
北京同仁堂の金箔で丸衣された同仁牛黄清心丸丸剤です。
日水製薬医薬品販売株式会社の日水清心丸ー日水清心丸は有名な北京同仁堂で作られており、品質管理、信頼性で他の追随を許さない最高品質の製剤です。また、主成分の牛黄の含有量が同仁牛黄清心丸と同じく、1丸で497.4mgと多いことも特徴です。
北京同仁堂の金箔で丸衣されない同仁牛黄清心丸丸剤です。
健創清心丸商品仕様
長城清心丸商品仕様
それぞれ公表されている効果効能
同仁牛黄清心丸の効能効果は滋養強壮、益気養血、清火解熱、化痰熄風、鎮驚安神。脳卒中(脳梗塞、脳出血)などの脳血管障害に及ぼした脳卒中後遺症、半身不随、言語障害、行動障害、意識障害、手足麻痺など。ストレスによる精神不安定、記憶力減退、不眠症、耳鳴り、または体の衰弱にもおすすめです。
日水清心丸の効能効果は「次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振」です。牛黄は高貴薬として中国、日本ともに古来より使われてきています。主な効果は強心作用、鎮静作用、鎮頸作用、解熱作用、降圧作用、利胆作用などがあります。牛黄の品質が良いことやバランスのよい配合で、慢性病(特に脳疾患と心臓疾患、精神疾患)で症状がなかなか改善しない人に、著効を示すことが多くあります。また、1丸を頓服すると、一気に疲れが解消します。1丸で3240円と高価ですが、疲労回復の効果は栄養ドリンクの比ではありません!
健創清心丸は日水清心丸のと同じ効果効能を公表されていますが、肝心な羚羊角(レイヨウカク)と麝香入れないのは効果変化はないかという疑問をもっている見方もある様です。
用法用量
同仁牛黄清心丸: 1日2回、毎回1~2丸、子供は半減
日水清心丸:1日2丸
健創清心丸:1日2回、毎回1~2丸、子供(8-15才)は半減、8才以下使用禁止
同じ様な飲み方ですね。
価格比較
同仁牛黄清心丸(金箔あり) 600円-900円/丸
同仁牛黄清心丸(金箔なし) 500円-700円/丸
日水清心丸(金箔あり) 10000円/丸
健創清心丸(金箔あり) 3600円/丸
長城清心丸(金箔あり) 7000円/丸
金箔について
「牛黄清心丸」の金箔は、純金ですので、一緒に服用できるようになっています。金箔は、丸剤の乾燥や生薬成分の揮発を防ぐ働きがあると考えられています。また、「牛黄清心丸」の原点である宋時代に書かれた牛黄清心丸製造工程にも、金箔が施されていました。その原点に忠実に、金箔を施し製品化しています。3番めの原因はやはり、当時は宮庭専用滋養強壮薬でしたので、金箔が施されて、贅沢高級感をアピールという見方もあります。
同仁堂牛黄清心丸丸剤包装作業場
同仁堂牛黄清心丸丸剤包装作業場
紛らわしい(中国)牛黄清心丸
牛黄清心丸に又「牛黄清心丸(局方)」があります、この牛黄清心丸(局方)には朱砂、雄黄等
急な引きつけや高熱などの症状に使い熱を冷ますような生薬が中心です。例えば脳卒中・脳卒中後の後遺症、引きつけ、精神疾患、そうした脳に関連した症状や、強い動悸などに使われていますので、同仁牛黄清心丸或いは日水清心丸と違う用途です、
天津中新達仁堂の「牛黄清心丸(局方)
又、販売者はわざとこの牛黄清心丸(局方)を中国の牛黄清心丸と呼ぶ場合もあります。
買う時の注意点
同じ成分効果なのに、1丸に10倍程の差額がありますので、賢い方はやはり通販か輸入代行で入手する傾向一方、正規品かどうか、税関に止められるかという心配があるでしょう?
この十数年中国政府薬に関して厳しく管理していて、偽造もしくは不良薬品に対する厳しく罰則設けていますから、この十数年間、偽造薬品は考えられない事になっています。
確かに成分の羚羊角と麝香はワシントン条約のため日本へ輸入規制ですが、実際の個人用の分(約120丸、12箱以内)は問題なく税関に通れます。たまに日本税関に止められた場合、発送元へ返送と要求すれば、商品は発送元へ返却されますので、最発送の出来る輸入代行(通販)業者にたのめば、最終的に入手が出来ます。
ここでお勧めの輸入代行(通販)業者ー「ハロー!漢方」、税関に止められた場合一回無料再発送して貰えます。